パルティア戦争

パルティア戦争

第六次パルティア戦争におけるローマ軍の拠点アンティオキア

 

パルティア戦争とは、古代ローマとアルサケス朝パルティアとの間で、紀元前53年から紀元後217年まで、八次にわたり行われた戦争です。パルティアは、西アジアの広い範囲(現在のイラク、イラン、トルクメニスタンなど)を支配下に置いていた古代イランの王朝で、前1世紀頃から地中海世界で覇権を広げるローマと、アルメニアやメソポタミアなどの支配権を巡りたびたび衝突していました。ローマとの長期に渡る戦争で疲弊していき、国内の混乱に乗じてアルデシール一世が反乱を起こし、226年パルティアを征服することでササン朝ペルシアを成立させました。