イギリスと中国の関係

 

イギリス中国の関係は、20世紀後半から21世紀初頭にかけて、一部の例外を除いては、「対立」がデフォルトでした。とりわけ香港がイギリス領だった時代、両国間の緊張はピークにあったといえます。

 

しかし80年代以降は中英共同声明冷戦の終結にともない関係は改善に向かっていき、貿易や軍事協定により、交流を深めていきました

 

近年の関係悪化の原因

中英共同声明以来、長らく続いたイギリスと中国の良好な関係も、近年になって暗雲が立ち込めています。その原因は、中国当局による、香港民主化運動の弾圧です。

 

2019年から2020年にかけて行われた中国による香港の抗議運動弾圧をうけて、イギリスは中英共同宣言の違反として抗議声明を発表しています。

 

以来イギリスが国内からのファーウェイ排除、南シナ海での英米軍事作戦に参加、台湾の独立を公然と支持するなど、中国への敵対姿勢を強めていったこともあり、両国の関係は急速に冷え込んでいるのです。