アイスランドと日本の関係史

 

日本にとってアイスランドは、ドイツフランスなどと比べ、「文化交流」という点では、あまり身近な存在とはいえません。しかしアイスランドと日本は、漁業がさかん・地震が多い・火山が多いなど、意外に共通点が多く、いざ知ればシンパシーを感じる人は少なくないと思います。そんな共通点の多い両国の交流はどのようにして始まり、現在どのような関係にあるのでしょうか。

 

 

日本とアイスランドの国交樹立

アイスランドと日本の関係史を遡れば、経済関係という面では、1867年日本と修好通商条約を結んだところからスタートしています。この時のアイスランドはデンマークの属国だったので、1918年にアイスランドが自治を獲得するまでは、貿易はデンマークを経由して行われていました。

 

第二次世界大戦〜戦後の関係

第二次世界大戦期では、アイスランドは連合国側であったため、枢軸国であった日本とは、国交断絶状態にありました。しかし1956年12月に国交回復して以降は、現在まで良好な関係が築けており、2016年には国交樹立60周年が祝われています。

 

日本×アイスランド戦後外交史

 

1999年
小渕首相が、日本の総理大臣としては初めてアイスランドを公式訪問

 

2001年
・両国の首都に互いの大使館が開設
・日本でアイスランドフェアを開催

 

1985年
日本-アイスランド友好議連設立

 

2003年
在日アイスランド商工会議所開設

 

現在の日本とアイスランドの交流

現在、日本はアイスランドにとって、主要な貿易相手国になっています。日本と同じ海に囲まれた島国とだけあって、漁業がさかんで、対日輸出の9割がカラフトシシャモやタラなどを中心とする水産物です。また日本からは自動車や機械製品を輸入しており、対アイスランド輸出の7割を占めています。