宗教改革の口火を切ったといわれるのはマルティン・ルターという人物です。
始まりは、当時の教会がサン=ピエトロ大聖堂の改築費用をかき集めるため、免罪符の販売を開始したことからです。「買えば、現世での罪が許され、天国に行ける」と喧伝されましたが、この行為に反発したのがルターであり、彼は
などと訴え、教会を痛烈に批判します。
マルティン・ルター(1483 - 1546)
そしてこういった主張をまとめた「九十五カ条の論題」を発表し、これが活版印刷(15世紀半ばに発明)により大勢の人に読まれたことで、宗教改革がスタートしたのです。
公然と教会を批判したルターは破門されますが、すでにルターの思想は大勢の共感を得て、ドイツを飛び越えてヨーロッパ各地で改革を喚起することとなりました。
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