宗教改革を始めた人は?

宗教改革を始めた人って誰でしたっけ・・・?

宗教改革の口火を切ったといわれるのはマルティン・ルターという人物です。

 

始まりは、当時の教会がサン=ピエトロ大聖堂の改築費用をかき集めるため、免罪符の販売を開始したことからです。「買えば、現世での罪が許され、天国に行ける」と喧伝されましたが、この行為に反発したのがルターであり、彼は

 

  • 人は行為(免罪符を買うなど)によってではなく、信仰によってのみ救われるとする「信仰のみ(信仰義認)」
  • 教会の権威や曖昧な慣習ではなく「聖書のみ」に従うべき「聖書主義」
  • 信じる者なら皆神の民であり、聖職者の仲介がなくとも救われるとする「万人祭司」

 

などと訴え、教会を痛烈に批判します。

 

マルティン・ルター(1483 - 1546)

 

そしてこういった主張をまとめた「九十五カ条の論題」を発表し、これが活版印刷(15世紀半ばに発明)により大勢の人に読まれたことで、宗教改革がスタートしたのです。

 

公然と教会を批判したルターは破門されますが、すでにルターの思想は大勢の共感を得て、ドイツを飛び越えてヨーロッパ各地で改革を喚起することとなりました。