ロシアと日本の関係史

ロシアと日本の関係史

ロシアと日本の関係史は、北太平洋の接触から近代の戦争・革命・冷戦を経て現在に至る、協調と対立が交錯する長期的関係である。国境交渉や資源・漁業の利害、シベリアやサハリンをめぐる交流と摩擦が繰り返され、文化・学術の往来も重層的に展開した。本ページでは、ロシアの帝国拡大と革命、北東アジアの領土・資源問題などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ロシアと日本の関係


ロシアはヨーロッパ唯一の隣国ということもあり、日露関係は、ヨーロッパで最も古く、かつ深いといっても過言ではありません。ただ民間レベルを超えた関係といえば、18世紀初頭に大阪商人の伝兵衛が、遭難しロシア・カムチャッカに漂着した末にピョートル大帝に謁見したのが最初とされます。


近代以降険悪になりがち…

近代以降の日露関係は良好とは言えず、満州や朝鮮の利権をめぐる対立から日露戦争に発展したり、第二次世界大戦ではソ連の日ソ中立条約破棄と北方領土占領により関係は最悪になっています。


現状

1956年に国交回復して以降は、経済交流とともに文化交流も動き出しましたが、近年はプーチン政権のウクライナ侵攻などの国際法違反行為を受けて、それすら滞ってしまっているのが現状です。