スペイン紋章の意味と歴史

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スペインの国章

 

デザインの意味

  • 盾の中の4つの区切り:左上から時計回りに、カステイーリャ王国、レオン王国、ナバラ王国、アラゴン王国の象徴。
  • 盾の下の実と葉:グラナダ王国の象徴。
  • 盾の中央の枠内:ブルボン王国の象徴。
  • 左右の柱:ヘラクレスの柱(スペインの歴史や地理の象徴)
  • 左の柱上部の王冠:カルロス1世の王冠
  • 盾と柱右上部の王冠:スペイン王の王冠

 

国章の歴史

カトリック両王(※)の時代から王の紋章として使われていたものが起源となります。1873年の第一共和政以降からは、国章は王家の紋章と密接に結びつき採用されるようになり、15世紀にスペインは政治的に統一されることになりました。

 

その後、様々な政治体制の中で形を変えつつも、国章は継続的に使われ続け、現在のスペインの各地方を象徴する国章へと変容を遂げています。

 

※アラゴン王のフェルナンド2世とカスティーリャ女王イサベル1世の両王。二人は1469年に結婚し子孫を残しますが、その子孫のもとで同君連合国家としてスペイン王国が建国されることとなります。