ギリシャ神話における「農耕の神」とは?

ギリシャ神話における「農耕の神」はクロノスです。クロノスは天空の神ウラノスと大地の女神ガイアとの間に生まれた巨神ティタン族の長です。クロノスは妻レアとの間に6人の子をもうけます。

 

  • ハデス(冥王)
  • ポセイドン(海神)
  • ゼウス(天候、雷神)
  • ヘラ(結婚の女神)
  • ヘスティア(炉の女神)
  • デメテル(豊穣の女神)

 

彼らはオリュンポス十二神の中核を担う神々になります。

 

父を倒し、子に倒される

宇宙を支配していたクロノスの父ウラノスは、妻ガイアが産んだキュクロプスとヘカトンケイルという巨人を嫌い、タルタロス(奈落)へと幽閉しました。

 

それに怒ったガイアがクロノスに頼み、ウラノスの性器を切り取り追放しました。そしてクロノスが次の宇宙の支配者となります。

 

しかしクロノスは「お前もいつか子らによって王座を奪われるだろう」という予言を恐れ、生まれたばかりの子ども達を次々と丸飲みにしてしまいます。

 

悲嘆にくれた妻レアの裏切りにより難を逃れた末子ゼウスと10年もの間争い、ついにクロノスは倒され、タルタロスに幽閉されました。

 

クロノスの功績

クロノスは父を追放したり、子ども達を丸飲みにしてしまうなどと、非道な神のように思われています。

 

しかし、彼が支配した時代は「黄金時代」と呼ばれ、人々は神と共に暮らし、クロノスの農耕の力により大地には自然と作物が実り、労働する必要もなく、災いや争いもなく、苦痛から解放され、幸せをもたらされたと言われています。

 

そのためオリュンポス神族が宇宙を支配した後も人々に大地の恵みをもたらす神として篤く信仰されました。