セルビア語の歴史

セルビア語はインドヨーロッパ語族スラブ語派南スラブ語群に属し、キリル文字を使用(ラテン文字も併用)する言語で、セルビアの公用語です。セルビア国外でもモンテネグロクロアチア・ボスニア=ヘルツェゴビナ・コソボなどで話者が存在し、総話者言語人口は1100万人ほど。ここではそんなセルビア語の歴史について解説していきます。

 

セルビア語が成立するまで

ユーゴスラビア連邦時代は、クロアチア人やセルビア人など南スラブ民族共通の言語として「セルビア・クロアチア語」という言語が使われていましたが、1991年のユーゴスラビア解体後は、セルビア語という独立の言語を国語に採用し、独自の発展を遂げ今に至っています。

 

なおセルビア語は中世になって基礎が確立された言語で、1186年に作られたセルビア語訳聖書『ミロスラブ福音書』は現存する最古のセルビア語文書とされています。