ドーリア人は鉄器を使うギリシア系民族で、伝説では紀元前1200年頃、南下してペロポネソス半島に侵入し、アカイア人の牽引するミケーネ文明を滅ぼしたとされます。
実際は海の民の侵入、気候変動説や内乱による自壊など複合的な要因と考えられています。
ミケーネ文明の滅亡で、ギリシャは以後400年、文字による記録資料がない暗黒時代に突入しますが、その400年間の間に、ペロポネソス半島の新たな支配者となったドーリア人が着々と文明の基盤をつくり、後の都市国家社会の担い手となっていくのです。
ドーリア人により建国されたスパルタの国章
とくにドーリア人の一派のスパルタ人が建設した都市国家スパルタは、古代ギリシア時代を通して、アテナイに並ぶ二大勢力の一角として、覇権を争うことになります。
|
|
|
|