ドイツ革命が起きた1918年、ヒトラーは29歳で兵士評議会の軍に所属していました。第一次世界大戦にも従軍し、1918年10月にマスタードガス攻撃に巻き込まれ、搬送先の病院でドイツ革命のことを知っています。
従軍時のヒトラー(右端で椅子に座っている人物)
ドイツ革命の指導者はいずれもユダヤ人。そのため反ユダヤ主義者のヒトラーはドイツ革命について極めて否定的だったことは確かです。
彼はドイツの敗戦は前線におけるドイツ軍の敗北ではなく、ドイツ革命を起こしたユダヤ人や社会主義者などの裏切りによるもの…という、いわゆる「背後の一突き」説を信じていました。
ナチスはこの説を積極的に流布することで、ベルサイユ条約がいかに不当なものかを訴え、ワイマール体制に対する反発を煽り、支持拡大に利用したのです。
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