ギリシャ神話に出てくる「半人半蜘蛛の怪物」とは?

ダンテ『神曲』の挿絵で描かれたアラクネ

 

ギリシア神話に出てくる半人半蜘蛛の怪物といえば、アラクネが有名です。アラクネはもともとは人間で、染物の町リディアに、染物の達人イドモンの娘として生まれました。

 

死後蜘蛛として生き返る

そして彼女は織物の達人でもあり、ある日ライバル意識から織物の女神アテナに勝負を挑み、見事に神々の淫行を表現したタペストリーを織りあげますが、それがアテナの怒りを買い、作品を引き裂かれた上、暴行をふるわれてしまいます。アラクネはこれを受けて恐怖と絶望のあまり自殺しますが、アテナはさすがに哀れみを感じたのか、糸を吐き織物を織る蜘蛛として生き返らせたのです。