グーテンベルクとは何をした人?〜活版印刷術の発明〜


グーテンベルクの基本情報

 

別名:ヨハネス・グーテンベルク
生年:1398年頃
没年:1468年
出身:マインツ
功績:活版印刷術の発明

 

グーテンベルク(1398年頃 - 1468年)は中世ドイツの技術者で、活版印刷術の発明者として知られる人物です。マインツに生まれ、金細工職人として過ごしたのちに、1434年ストラスブールにてワイン絞り機の木製プレスを利用して活版印刷機を完成させています。そして50年に故郷マインツにて印刷所を立ち上げ、55年に世界初の活字印刷本でかつ印刷聖書である『42行聖書』(『グーテンベルク聖書』とも)を生み出したのです。グーテンベルクによる活版印刷機の発明は、大量印刷による知識の普及に大きく貢献し、16世紀の宗教改革や17世紀の科学革命の原動力となったため、コンピュータ革命に並ぶメディア革命といわれています。

 

グーテンベルクの活版印刷の仕組み

1450年頃にグーテンベルクが発明した活版印刷は、第一次情報革命を引き起こし、羅針盤や火薬に並ぶルネサンス期の三大発明の1つとなりました。

 

活版印刷とは活字を組んだ板を用いる凸版印刷のことで、

 

  1. 彫金技術で文字の父型を彫る。
  2. 1を元にした母型に鉛合金を溶かし混み活字を鋳造。

 

という仕組みになっています。これは瞬く間にヨーロッパに広まり、それまでの木版印刷にとって代わりました。活版印刷もやがては、版が重く取り扱いに難がある、鉛合金による不衛生などの理由で、写真植字印刷に取って代わられることとなりますが、近年は活版印刷の「手作り感」に魅力を見出され、あえて再評価していこうという向きもあります。