
陸地の中でも山地に対して低く平らな地形のことを平原、平野といいます。堆積作用で形成された、栄養に富んだ土壌が広がっていることから、古来より重要な農業地帯として利用されています。そしてヨーロッパには東ヨーロッパ平原と北ヨーロッパ平野で構成されるヨーロッパ平原という巨大な平原があります。
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東ヨーロッパ平原はヨーロッパ東部一帯に広がるヨーロッパ最大の平原地帯です。起伏の緩やかな丘陵や谷間がたくさんあり、その合間には湿地帯が存在します。大部分がロシアの国土に属し、かつてはロシア帝国およびソビエト連邦の支配下にあったので「ロシア平原」と呼ばれていました。
東ヨーロッパ平原のおおよその領域
ウクライナ/エストニア/カザフスタン/ベラルーシ/モルドバ/ラトビア/リトアニア/ロシア
北ヨーロッパ平野は中央ヨーロッパ北部に広がっている平野です。土地が低く平らで、古来より農地として利用されてきました。平野内には湖や沼、荒地なども点在し、北の海岸には砂丘、干潟(ひがた)、潟湖(せきこ)も広がっています。ドイツ北部の平野は北ドイツ平野、ポーランドの平野はポーランド平野とも呼ばれます。
北ヨーロッパ平野のおおよその領域
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