イタリア語の起源と歴史

 

イタリア語は独特な音色と多様な表現力が特徴的であり、イタリア文化全体の基盤になっているものともいえます。それゆえにその起源と歴史について詳しく知ることは、イタリア文化を紐解く上で避けては通れない道といえるでしょう。

 

 

イタリア語の起源

イタリア語の起源は古代ローマの公用語として使われていたラテン語に遡ります。ラテン語は古代ローマの勢力拡大と共に、ヨーロッパ全体に広がっていき、イタリア語を含めたロマンス語系言語の母体となりました。

 

イタリア語の歴史

中世の発展

中世になると、ローマ帝国により広められたラテン語は、地域ごとの方言へと分化していき、今日のイタリア語やフランス語、スペイン語などのロマンス語が誕生しました。つまりラテン語が分化して生まれたロマンス語のうち、イタリア半島を中心に発展した言語をイタリア語といい、そのイタリア語はダンテ・アリギエーリの「神曲」などといった文学作品を通じて、さらなる変化や発展を遂げていくこととなります。

 

近代以降の標準化

イタリア統一が本格化した19世紀以降、イタリア王国による統一政策の一環としてイタリア語の標準化が進みました。特にトスカーナ地方の方言が基になった標準イタリア語が広く用いられるようになり、現代イタリア標準語の基礎を成したというわけなのです。

 

イタリア語の起源と発展は、その豊かな歴史と文化を反映しています。ラテン語から派生し、中世を通じて発展し、近代に至って標準化されたイタリア語。言語学習を通じて、その歴史の重みを是非とも肌で感じてみてください。