スパルタが「頭おかしい」と呼ばれる理由としては主に以下の点が挙げられるのではないでしょうか。
スパルタの住民は奴隷が7割を占めており、市民は圧倒的な少数派でした。スパルタが理不尽なまでの軍国主義教育を行っていたのは、いざ奴隷に反乱を起こされた時に、少数精鋭の軍隊で抑え込めるようにするためでした。
スパルタでは「メラス・ゾーモス」という豚の足と血で作られたスープが主食として食べられていましたが、このスープはスパルタに訪れた旅人に「スパルタ人がなぜ死を恐れないかわかった」と言わしめるほど不味かったそうです。スパルタ人は「美食は人を堕落させる」と考えていたため、食文化は全くといっていいほど発展しなかったのです。
スパルタはペルシア戦争テルモピュライの戦いの際、侵略してくる万単位のペルシア軍にたった300人で挑み、数日間足止めしてみせたという、常識では考えられない偉業を成し遂げています。
いずれの「頭おかしい」エピソードも、スパルタ人の軍国主義と尚武の精神に基づくものであるといえ、彼らにとって「頭おかしい」=「普通とは違う」は、他のギリシアポリスとは一線を画するということで、ある種誉め言葉ともいえるかもしれませんね。
|
|
|
|