ノルウェーにおいては「上からの」(権力による)宗教改革が行われたという点が、他の多くのヨーロッパ諸国と違うところです(イギリスでも上からの宗教改革が行われています)。
ドイツで宗教改革が起きた時、ノルウェーはデンマークに支配されており、同君連合デンマーク=ノルウェーを構成していました。そんな中で、ルターの宗教改革の影響は隣接するデンマークにもおよび、瞬く間にプロテスタントが増加していきます。
そして1528年にルター派に改宗していたデンマーク王クリスチャン3世は、ルター派をデンマーク=ノルウェーの国教とすると決め、カトリックの聖職者は逮捕または追放してしまうのです。
デンマーク=ノルウェーの宗教改革を推し進めたデンマーク王クリスチャン3世(在位1534〜1559年)
その結果、自動的にデンマーク支配下のノルウェーもプロテスタント国となり、独立後もノルウェー憲法でルター派教会が国教会として承認され、現在に至る・・・という経緯があるのです。
現在ノルウェーにおけるプロテスタント比率は8割
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