フォイエルバッハ画『ガイア』(1875年)
ギリシア神話の世界では女神ガイアが地母神として大地の象徴的存在となっています。ここでは地母神・ガイアがどのような神なのかわかりやすく解説したいと思います。
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ギリシア神話では原初の世界にはカオス以外のものは存在していなかったと言われますが、ある時ガイアの誕生とともに大地が生まれ、ガイアがウラノスを生むことで天空が生まれ、天地が創造されたとされています。
その後、2人の間にティーターン神族・サイクロプス・ヘカトンケイルなどの神々や巨人一族が誕生したことによって、ギリシア神話が始まりました。つまりガイアは全ての神々の母親のような存在なのです。
2人の間に誕生したティーターン神族はとても美しい神でした。しかし、サイクロプスは目を一つしか持たない巨人であり、ヘカトンケイルは腕100本と頭50個を持つ巨人でした。ウラノスはサイクロプスとヘカトンケイルを醜い怪物として忌み嫌い、ガイアの体内に戻してしまいました。
そのウラノスの行動をガイアは非難し、ティーターン神族からウラノスを倒してくれる者がいないか探します。農耕神クロノスがそれに応じてウラノスを襲い、追放したことでこの出来事は終わりを迎えました。このような経緯から夫婦だったガイアとウラノスは決別することになりました。ギリシア神話においてウラノスの存在感が薄いのはこのためです。
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