EUは戦後の平和維持と経済復興を目的に発展し、1993年のマーストリヒト条約発効で正式に発足した。共同体の統合は域内協力を強化する狙いがあった。本ページでは、さらに前史や加盟国の動機などについても詳しく解説していく。

トルコが欧州連合(EU)に加盟できない理由
トルコのEU加盟は人権問題、民主主義の水準、キプロス問題などを理由に停滞している。地政学的要因や文化的相違も背景にある。本ページでは、さらに交渉の経過や加盟条件の詳細などについても詳しく解説していく。
トルコは国土の72%がアジアに属しており、地理的にヨーロッパの国といえるか微妙なところがありますが、これは根本的な理由ではありません。ヘルシンキ宣言への署名、北大西洋条約機構(NATO)への加盟と政治的には明らかにヨーロッパ寄りなのにも関わらず、EUに入れてもらえないのにはいくつか理由があります。
トルコのEU加盟を阻む要素
上記のような理由から、1987年以降、いくらトルコの加盟申請を受けても、EUは冷淡な対応に終始しているのです。
なのでトルコも近年は諦めムードとなり、エルドアン大統領になってからはそこまでEU加盟にこだわらなくなっています。権威主義体制を強化したり、中国との関係を密にするなど、むしろEU加盟を遠ざけるような行動が目立ちます。
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