前1600年頃〜前1400年頃にクレタ文明が滅亡したのは、ギリシア本土からのアカイア人の侵略を受けてのものだと考えられています。
アカイア人は前20世紀頃からギリシア地方に南下したギリシア人の一派であり、クレタ文明滅亡後に勃興するミケーネ文明の担い手でもあります。
そしてギリシア本土だけでなく、クレタ島からミケーネ文明の「線文字B」の石板が出土した事実は、クレタ文明がアカイア人に滅ぼされた(同一化された)可能性を示唆しています。
またアカイア人に侵略される前の、紀元前1628年頃、クレタ島沖合のテラ島(サントリーニ島)で火山の大噴火が起こり(通称ミノア噴火)、
などの影響で、クレタ文明は大打撃を受けていました。その為、アカイア人侵入に対して抵抗する力を持たず、あっさり滅ぼされてしまったのだと考えられています。
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