ヴァイキングには女性戦士もいた?

ヴァイキングの女性戦士

ヴァイキングの女性戦士は「シールドメイデン」と呼ばれ、伝承やサガに登場する。実際の存在については議論があるが、考古学的発見から戦闘に関与した女性もいたと考えられている。本ページでは、ヴァイキングの女性観や社会的役割、歴史的解釈などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ヴァイキングには女性戦士もいた?


ヴァイキングには実際にこのような女戦士もいたのですか?

ヴァイキングには女戦士もいたと考えられており、有名なのは「ビルカの女性ヴァイキング戦士」です。


ビルカに埋葬されていた女性ヴァイキングとは

スウェーデンのビルカで発掘された、上流階級と思われるヴァイキング戦士の墓に、遺骨とともに戦士の装備が埋葬されていました。そして最近になってDNA分析により、その骨は女性のものであると判明しているのです。


ビルカで発掘された女性ヴァイキングのものと思われる遺骨(Wikipediaより引用)


ヴァイキングの伝承「サガ」でも、インゲン・ルーア(赤い娘)をはじめ、「女戦士」の存在はたびたび示唆されていたものの、脚色・創作である可能性も指摘されてきたため、この発見によってようやく「女戦士」の存在は真実味を帯びたことになります。


ただし、「たんに戦士の装備が副葬品となっていただけで、その女性が女戦士だった確定的な証拠にはならない」という、歴史学者や考古学者の反論もあるようです。