大航海時代の船乗りの食事は?肉は食べれた?

 

 

大航海時代、大西洋・太平洋・インド洋など大洋を横断する航海において、船乗りたちは2〜3か月もの洋上生活を強いられます。つまり新鮮な肉や野菜などは食べられず、主食は保存が効く豆類・ビスケット(乾パン)・塩漬けの肉や魚・乾燥ニンニク・水割りのラム酒などでした。牛や豚、鶏やガチョウといった生きた家畜を積み込むこともありましたが、積み込める量には限界があるので基本は保存食でした。

 

船首に煮焚き可能な釜戸(かまど)が付属しているものもあり、ここで料理を作ることもあったようです。

 

長距離航海につきまとう食の問題

当時は今のように食品保存技術も発達していないため、航海が長引けば長引くほど、保存食すら腐敗していきました。とくに温かい気候の南方での航海では食糧や水の腐敗は早く、保存食のチーズやパンからウジが湧くこともあったようです。

 

壊血病

長らく野菜も果物も摂らない食生活を続けていたため、ビタミンCの不足からくる壊血病という病気が船乗り達に恐れられるようになりました。大航海時代の始まりは15世紀からですが、壊血病がオレンジやライム、レモンなど柑橘類の摂取で防げるとわかるのは18世紀になってからです。それまでに壊血病にかかり亡くなった人の数は、南北戦争の戦死者を超えるといいます。