フランスの絶対王政の基礎を作ったのは、ルイ13世の宰相リシュリュー(1585〜1642年)とされています。王ではなくなぜ宰相が?と思われるかもしれませんが、父王アンリ4世が暗殺により急逝したため、ルイ13世が即位したのは9歳です。
こんな年端のいかない少年に政治ができるわけがないので、三部会の聖職者代表であったリシュリューが宰相(国王のサポート役)につき、事実上の最高権力者となり王権の強化に努めたのです。
フランス絶対王政の確立に貢献したリシュリュー
リシュリューはフランスの伝統的な議会であった三部会を停止し、ルイ13世の宰相を18年間務める中で、かつてないほど王に権力を集中させました。
そしてルイ13世の時代に強化された王権を引き継いで(厳密にはルイ14世の宰相マザランが引き継いで)、絶対王政の最盛期を築いたのが「陳は国家なり」で有名なルイ14世なのです。
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