ファシズムと独裁の違いとは?

ファシズムと独裁の違い

ファシズムと独裁はいずれも権力集中を伴うが性格が異なる。独裁は個人支配を指し、ファシズムは国家やイデオロギーの名の下に集団を統制する点に特徴がある。本ページでは、ヨーロッパの政治体制や思想的区別、社会的影響を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ファシズムと独裁の違いとは?

ファシズムと独裁主義の違いって何ですか?

ファシズムというのは独裁主義の一形態といえますが、イコールであるかというと、簡単には結び付けられない部分はあります。


ファシズムは国民の支持が前提

というのも、独裁というのは1人ないし少数の政治集団によって、国民の意思に関係なく行われるのですが、ファシズムというのは国民の圧倒的支持を背景にしていることが多いからです。


ヨーロッパにおけるファシストというと、ムッソリーニヒトラーはその筆頭ですが、彼らは何も突然降って湧いたのではなく、その権力行使を正当化する国民の支持がありました。


ヒトラーに熱狂するドイツ国民


国民の支持が全くないただの独裁なら、クーデターなどで政権が転覆することもありますが、少なくともナチス政権下のドイツでそれは起こりませんでした。国民に支持されていたからこそ、歯止めがかからず、暴走を続けたともいえるのです。