彼らの芸術家支援は、もちろん個人個人が芸術に興味があったというのもあるでしょうが、本質は政治的・経済的な理由です。
当時、芸術品(絵画・彫刻など)というのは「貴族の権威を象徴する財産」です。優れた芸術品(もしくは芸術家)を囲い込めば囲い込むほど、それらを王族貴族に売ったり、贈答品として送ることで、自らの権威を高めることができました。
そのためメディチ家はアルベルティ、ドナテッロ、ボッティチェリ、ダヴィンチ、ミケランジェロといった名だたる芸術家たちを保護・支援し、フィレンツェでの地位を確立するとともに、結果的にルネサンス文化の繁栄にも大きく貢献したのですね。
ルネサンスを代表する絵画『最後の審判』は、メディチ家のローマ教皇クレメンス7世がミケランジェロに命じて描かせた作品。
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