ドイツの移民・難民政策をわかりやすく解説

ドイツにおける移民受け入れは、戦後復興期に足りない労働力を補うために外国人労働者を積極的に受け入れたことから本格化し、ベルリンの壁崩壊、ドイツ再統一やシェンゲン協定への加盟などで、2000年代以降はますます増加していきました。

 

2009年時点でのドイツ在住外国人はおよそ700万人であり、近年移民の総数は人口の2割に達する勢いです。そのため現在ドイツはアメリカに継ぐ移民大国となっているのです。

 

ドイツ連邦統計局の移民の定義

  • 1949年以降にドイツ連邦共和国の領域に移民した者
  • 国内で出生した外国国籍者
  • 少なくとも一方の親が移民または国内で生まれた外国国籍者で、国籍保持者として生まれた者

 

移民受け入れの問題

移民受け入れによる、安価な労働力流入でドイツ人の雇用の悪化を生んでいるという現状もあります。それで職を失った者が暴動にでたり、移民排斥を掲げる団体が肥大化し、外国人を襲撃するなどの社会問題が発生しています。政界においても移民排斥を掲げる「ドイツのための選択肢」などの政党が支持を集めるようになっています。