フレンチにおける「ナプキンの使い方」とは?

 

フレンチでは綺麗に折られたテーブルナプキンが準備されていることがほとんどです。このナプキンは様々な意味合いや役割があり、メインはあくまで「服が汚れないようにする」「口元や手を拭く」ためのものですが、食事の開始や終了の合図となったり、レストランへの評価を伝えたりも出来るのです。

 

 

食事が始まる時のナプキン

レストランではオーダーが終わってから、料理が運ばれてくる前までにナプキンをとり、二つ折りにした折り目を手前側に、膝の上に広げておきましょう。

 

ナプキンを襟元が汚れないように首から下げるのは、小さな子供でもない限りはマナー違反です。

 

なお食事会に招待された時などは、ホステス(主人)がナプキンを広げるのが食事の合図となります。

 

食事中のナプキンの使い方

食事中に口元にソースがついてしまったり、手が汚れてしまったりした場合、海外やフレンチレストランでは、ナプキンで対応します。

 

日本では、汚れた時おしぼりを使えば済みますが、おしぼりを提供する文化は日本独特の文化なのです。

 

ナプキンで口元を拭く時は、膝の方に顔を近づけ、二枚重なった上のナプキンの内側でそっと口をぬぐいます。そうすると汚れも表からは見えませんしスマートです。

 

中座・食事が終わった時のナプキン

フレンチでは極力、食事中に席を立たないのがマナーですが、中座をする場合は、ナプキンを椅子の上に置きます。ナプキンの真ん中を持ち、椅子に三角形になるように置くなど、汚れた箇所があまり見えないように置くと良いでしょう。

 

また、食事が終わり席を立つときには、軽くたたんでテーブルの上に置きます。

 

あまりぐしゃぐしゃにしてはいけませんが、あまりにキレイに畳んでしまうと「料理が美味しくなかった」という意味になることもあります。

 

招待された時

また、食事会に招待された場合、ホステスがテーブル上にナプキンを置くのが食事終了の合図になります。あまり早くにナプキンを置いてしまうと、「早く帰りたい」という意思表示になってしまいますので、接待されている場合などは注意が必要です。