ハンガリー語の歴史

ハンガリー語はウラル語族フィン・ウゴル語派ウゴル諸語に属し、ラテン文字を使用する言語で、ハンガリーの公用語です。

 

ハンガリー国外でも東ヨーロッパ諸国全体で話者が存在し、総話者言語人口は1450万人ほど(うち1000万人がハンガリー国内)。

 

ここではそんなハンガリー語の歴史について解説していきます。

 

ハンガリー語の成り立ち

ハンガリーはハンガリー平原という広大な平原が主な国土のため、歴史的に様々な民族が流入し、暮らしてきました。

 

そのような経緯から、ハンガリー語はスラブ諸語、ルーマニア語、ドイツ語、イタリア語など様々な言語の影響を受けているのが特徴です。

 

ハンガリー語の起源と近代ハンガリー語の成立

9世紀に現ハンガリー地域(ドナウ盆地)に入った、マジャール族のマジャール語がハンガリー語の起源です。

 

ハンガリー語で書かれた最古の文献は12~13世紀頃の祈祷書で、これはウラル語族の中でも最も古い部類といえます。

 

そして16世紀からのハンガリー文学振興で文語が確立。

 

異民族侵入による衰退期を経て、18世紀からの民族主義の高まりの中で、外国語からの借用語を排除するなど言語の浄化運動が行われ、今に続く近代ハンガリー語が完成されたのです。