東ローマ帝国の滅亡後、ヨーロッパ情勢はどう変化したのですか?

395年、ローマ帝国の東方領土として成立した東ローマ帝国(ビザンツ帝国)は、11世紀の最盛期には東地中海の大半を支配するなど、ヨーロッパ情勢を左右する強大な影響力を持っていました。

 

しかしピークが過ぎた後は、国内の政治争いや十字軍の侵略により衰退していき、14世紀以降は新興のオスマン帝国に領土を次々と奪われていきます。滅亡直前には、コンスタンティノープルとその周辺のわずかな地域を支配するのみとなり、「帝国」とは実態がかけ離れ、権威もすっかり失われていました。

 

そして1453年、コンスタンティノープルがオスマン帝国の手に落ち、東ローマ帝国は滅亡。コンスタンティノープルに首都を移したオスマン帝国は、この地を足がかりに東地中海の支配権を握ります。

 

これを受けヨーロッパ人はやむなくオスマンの支配圏を避け西方に目を向け、大西洋航路の開拓を開始。大航海時代の幕が開けることとなるのです。

 

そして大航海時代の「地理上の発見」にともない、今までヨーロッパになかった様々なもの(作物・動物・鉱物など)が、新世界からもたらされたため、東ローマ帝国の滅亡は、物質的にも経済的にも政治的にも、ヨーロッパ世界を激変させる大きな転機となったといえるでしょう。