トルコの移民・難民政策をわかりやすく解説

トルコは屈指の難民受け入れ大国として知られ、シリア難民が圧倒的に多いですが、近年ではロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウクライナからの難民が急増中です。トルコでは難民指定されると「キムリク」という身分証明書を付与され、居住や移動の面で制限を受けるものの、国からの保護の対象になります。

 

移民受け入れの問題

近年トルコの経済は悪化しており、逆に母国での生活苦境から逃れるためドイツなど西欧諸国の移民になるトルコ人も少なくありません。そんな中で、安価な労働力に仕事を奪われる危機感や国のお金で難民を保護することへの反発から難民への風当りが強くなっています

 

そんな世論を受けてか、2020年、トルコ政府は国境を解放し、国内にいる難民をヨーロッパに流入させるようになりました。トルコは2016年に欧州連合(EU)に難民を入境させない協定をEUと交わしていましたが、それを破棄した形になります。

 

そしてヨーロッパへの玄関口にあたるギリシャでは、殺到してきた移民・難民と機動隊との衝突が常態化。ギリシャは外交圧力に難民を利用しているとトルコを批判。またギリシャもギリシャで殴る蹴るなど暴力的な強引な押し戻しが、国際社会の批判にさらされているのです。