スウェーデンは18世紀以来、スウェーデン東インド会社(ただし社員の大半はスコットランド人やオランダ人)を通して、主に中国「広東」との貿易を行っていました。中国から主に茶を輸入し、それを元に生まれた利益は、スウェーデンの学芸や文化の振興に大きく貢献したのです。
しかし18世紀末にアメリカ合衆国が成立し、清との貿易を始めたことで、利権を奪われたスウェーデン東インド会社は衰退し、1813年にはついに倒産したことで、経済的な交流は停滞します。
1950年に中華人民共和国とスウェーデン王国の間で、正式な外交関係が樹立されました。2010年には国交樹立60周年を迎え、記念式典が開催され、今後も両国関係を促進していくことで一致しています。
しかし経済的には関係が維持されていても、近年、ウイグル族など少数民族への人権侵害や桂民海の判決※をめぐりスウェーデンは中国政府への非難を強めており、両国政府の関係は険悪になっています。
※スウェーデン国籍の香港の書店経営者桂民海氏が、外国で中国の機密情報を漏らしたとして懲役10年の判決を言い渡された事件。
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