アイスランドは比例代表制および一院制を採用する共和政国家です。国の立法を担う機関(すなわち立法府)は「アルシング(Altingi)」と呼ばれており、1000年以上の非常に古い歴史を持っています。
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アイスランドはもともと大陸ヨーロッパより遠い沖合に位置する無人の島でしたが、8世紀頃よりノルウェーの圧政から逃れてきたノルマン人が定住を始め、やがて各地でシング(民会)と呼ばれる集会が開かれるようになりました。そして10世紀以降、シンクヴェトリルの丘で開かれるようになった、アイスランド島各地のシング代表による全島集会がアルシングの始まりといわれています。この時代の「国家」といえば絶対権力の王や皇帝が主導するものであり、アルシングはそんな中で誕生した世界最古の民主的近代議会といわれています。
アルシングは13世紀以降、アイスランドがノルウェーやデンマークといった北欧の有力国に支配されたことで事実上機能停止に追い込まれてしまいました。アルシングの再起動は、19世紀中期以降の独立運動の流れで、20世紀初期にデンマークからの独立を達成するまで持ち越されました。
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