アイルランドと日本の関係史

アイルランドと日本の関係史

アイルランドと日本の関係史は、近代の国交樹立を基点に経済・文化・教育の往来が着実に積み重なってきた歩みである。製薬やITを中心とする投資・貿易、留学交流や文学・音楽を介した相互受容、在外公館とコミュニティの連携が関係を支えてきた。本ページでは、アイルランドの独立と国家形成や海洋経済、ケルト文化などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

アイルランドと日本の関係


アイルランドは海に囲まれた島国で、自然豊か、大陸から隔絶された環境故に、ケルト文化など古くからの伝統文化が保持されているなど、日本と何かと共通点が多い国です。それでも地理的な遠さから、長らく接点はありませんでしたが、18世紀になってようやく関係性が築かれるようになりました。


日本人とアイルランド人の初めての交流

1704年に九州沖でアイルランド人の乗った船が拿捕され、(当時は禁教令があったため)布教目的と疑われ拘束されたのが、記録に残っている最古の「日本人とアイルランド人の交流」となっています。


日本とアイルランドの外交関係

1872年に岩倉使節団ダブリンを訪問したのが、日本とアイルランド初の公的接触となりました。


日本の近代化に貢献

明治維新後は、西洋文化の導入が進む中、様々な分野で活躍するアイルランド人が招き入れられ、日本の近代化や文化振興に貢献しています。


そして1957年に正式に国交が結ばれて以降は、政治・経済・文化面での交流はさらに活発になり、良好な関係のまま現在にいたっています。