ロシアの国章
デザインの意味
- 双頭の鷲:東ローマ帝国の象徴。また、教会と国の単一性を象徴。
- 3つの冠:ロシアの主権と一体性の象徴(カザン・アストラハン・シベリア、または、ロシア・ウクライナ・ベラルーシを示す)
国章の歴史
ロシアの国章は、ロシア帝国時代の紋章に由来するもので、1993年に聖アンドリューの勲章の綬と、同勲章の脛飾を除いたデザインが採用されたものが、現在のロシアの国章となります。その国章は、モスクワ大公国(※)時代のイヴァン3世が採用した紋章を起源とし、1497年より「双頭の鷲」が登場しますが、これは神聖ローマ帝国とロシアの主権を示し、王子達への領土割当に使用されたものです。
(※)モスクワ大公国:14世紀にモスクワを中心とし成立した国。1480年のイヴァン3世の治世の時代にモンゴル帝国の支配を脱し、ロシア帝国の基礎をなした大公国。