ウクライナの国旗
ウクライナの国旗は、上から青・黄の二色が横並ぶ二色旗です。青黄旗(せいこうき)、黄青旗(こうせいき)の名前でも知られます。旗色は、中世のルーシ王国の国章に由来すると言われ、青い空と黄色い麦畑を表した配色とされています。また青色は水、金色は火を表しているという説もあります。
金色と青色の旗や紋章は、キエフ大公国(882年頃〜1240年にウクライナの地に存在した国)の時代から使われていたといわれています。ただこの配色については、ルーシ人(ウクライナ人の自称)がポーランド・リトアニア連合軍の一員として戦ったタンネンベルクの戦い(1410年)の史料が最古とされます。この時金色のライオンと金色のワシで飾られた青い旗が使われたと記録されています。
1848年革命により活発化したウクライナ民族解放運動で、正式にウクライナ人の結束の象徴、またシンボルとして用いられましたが、この時は黄色が上部になっていました。ソ連の勢力下にあった冷戦下では、反ソ・反共を掲げるウクライナ蜂起軍の軍旗として現在のものが使われ、1991年ソ連崩壊したことで国家として独立し、1992年1月28日に正式に国旗として制定されました。
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