三十年戦争は最初こそドイツ国内の内乱という性格が強かったのですが、スウェーデン、デンマーク、フランス、スペインなど周辺各国が各々の政治的利害のため介入を開始し、ヨーロッパ全域を巻き込む国際戦として泥沼化していきました。この戦争は「最後で最大の宗教戦争」などといわれていますが、終盤においてはほとんど「宗教戦争」の性格を失っていたのが実情なのです。
またそのほかにも、戦争の発端となったフェルディナント2世が皇帝権力の強化に執心し、敵対勢力の反発を煽り続けたことに一因があるといわれています。
長期にわたる戦争で神聖ローマ帝国の国土は荒廃し、所属領邦の独立により、有名無実化。ドイツの近代化が遅れる原因にもなりました。
三十年戦争の戦いの一つ「白山の戦い」
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