ここでは「アフリカとイタリアの関係史」について簡単に解説しています。実はこれら二つの地域は長い歴史を共有しており、その関係性はさまざまな要素によって複雑に形成されてきました。

 

 

 

ローマ時代

古代ローマの時代、アフリカ大陸の一部はローマ帝国の一部となりました。この地域は穀物の供給源として重要で、特に現在のチュニジアにあたる地域は「ローマの穀物庫」とも呼ばれていました。

 

近代の植民地化

19世紀から20世紀初頭のアフリカ分割期には、イタリアもアフリカに進出しました。結果、イタリア領東アフリカ（エリトリア、ソマリランド、リビアなど）を形成するに至りましたが、植民地経営は困難を伴い、正直言って国益に結びついたとは言い難い状況でした。

 

 

第二次世界大戦とその後

第二次世界大戦中、劣勢に陥ったイタリアはアフリカの植民地を全て失い、結局得られるものはほとんどなく、イタリアの植民地支配を終焉をみました。現代では、イタリアとアフリカ諸国との関係は経済的、政治的なものが主体です。イタリアはアフリカ諸国との貿易関係を持ち、また多くのアフリカからの移民を受け入れるという形で、アフリカとの関係を続けています。