ロシア革命が第一次世界大戦中の1917年に勃発しているのは、ロシア革命のきっかけが、第一次世界大戦の参戦にともなう深刻な経済不況にあるです。
第一次世界大戦が始まると、ロシア帝国はイギリス・フランスらの協商国側として参戦しましたが、社会のあらゆるリソースを動員する総力戦となったため、国民は厳しく制限された生活を強いられました。
さらに
ということもあり、皇帝政府への不満は、戦争が長引くごとに増大していきました。
第一次世界大戦”東部戦線”タンネンベルクの戦いにおけるドイツ軍司令官ヒンデンブルク。ロシアはこの戦いで、ドイツの2倍以上の兵力があったにも関わらず大敗を喫した。
そんな中で、1917年3月(ロシア歴2月)に首都ペトログラードの労働者がゼネストを起こします。反戦機運の高まりの中、戦争に嫌気がさした兵士も民衆側に回り、反政府運動はもはや制御不能となりました。その結果、皇帝は退位に追い込まれ、帝政は崩壊。臨時政府が立てられ、共和政が始まったのです(二月革命)。
しかし統治を引き継いだ臨時政府は戦争継続の方針をとったため、すぐに民衆の支持を失います。
そこで社会主義者のレーニンが十月革命を起こし、臨時政府を打倒。社会主義政権を打ち立てたのち、ドイツと単独講和条約(ブレスト=リトフスク条約)を結び、第一次世界大戦から離脱したのです。
その後は反革命勢力との内戦を経て、一党独裁体制を確立。ポーランドやウクライナなど社会主義共和国を連合し、社会主義国家ソビエト連邦を誕生させた、という流れになります。
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