コルテスとは何をした人?〜アステカを征服〜


コルテスの基本情報

 

本名:エルナン・コルテス
別名:コンキスタドール(征服者)
生年:1485年
没年:1547年
出身:エストレマドゥーラ地方
死没地:アンダルシア地方
政策:アステカ征服

 

コルテス(1485年 - 1547年)とはスペインの探検家で、メキシコのコンキスタドール(征服者)として知られる人物です。エストレマドゥーラ地方にて生まれ、航海者として活動を続ける中、ラテンアメリカ・メキシコ高原にあるアステカ帝国の存在を知り、征服計画を抱くようになります。

 

そして1519年遠征に出発、1521年アステカ帝国を滅ぼし、ヌエバ・エスパーニャ植民地を建設、「日の沈まない帝国」の基礎を作ったのです。巨万の富を手にしたコルテスですが、その富を背景に増長した権力をスペイン王室に危険視され、26年には統治権をはく奪されています。その後は死ぬまで冷遇されて過ごしました。

 

コルテスの評価

コルテスは代表的な征服者(コンキスタドール)の一人であり、アステカ文明を徹底的なまでに破壊した上で、インディオを支配下に置き、スペイン植民地帝国の基礎を築いた人物です。

 

かつてはインディアン社会に根付く人身御供など残酷な慣習、身分制から人々を解放した、と肯定的に見る見方もありましたが、コルテスの征服以来、先住民は奴隷のように扱われ、過酷労働とヨーロッパから持ち込まれた疫病で数が激減、文化も伝統も宗教も固有の文明は徹底的に破壊されたことから、今彼を肯定的に評価する声はほぼありません

 

今の倫理観から評価するべきでない、という意見はよく聞きますが、ラス・カサスのような同時代の告発者がいた以上、「当時の倫理観」からしても非道なことが行われていたことは確かです。