ハンガリー人の先祖はウラル山脈のあたりに住んでおり、家畜と共に暮らしてきました。それらの家畜類を連れてヨーロッパに移住したので、他のヨーロッパにはいない独特の動物が多く生息しています。ここではその中でも代表的な動物をいくつか紹介します。
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ハンガリーの灰色牛
品種改良されていない原種の牛です。ハンガリーでは肉用として何世紀にもわたって飼育されてきました。近年では輸入の牛肉が増えた為食べる機会が少なくなっていますが、狂牛病にかからないことが分かり、安全性が注目されています。
羊のようなふさふさした巻き毛が特徴の豚です。ハンガリー平原部の冬は気温が−20℃に達することもあり、寒さから身を守るために毛皮で体を覆っています。イベリコ豚のように脂肪分が多いのが特徴ですが、不飽和脂肪酸を多く含むため健康に良いと言われています。2004年にハンガリーで国宝指定され、「食べられる国宝」と呼ばれ日本にも輸入されています。
らせん状の角が特徴の羊で、黒とクリーム色の2種類がいます。羊毛を取って毛糸にしたり、ミルクを加工してチーズにしたりします。
コモンドールとも呼ばれる大型の牧羊犬です。ドレッドヘアーのような縄状の毛が特徴です。狼から羊を守る際に牙が体に届かないように分厚い毛をまとっています。
非常に勇敢な性格で外敵が来ると積極的に戦いますが、人懐っこい一面もあるためペットとしても飼われています。
ハンガリーはチューリップとゼラニウムという2つの国花があります。チューリップはオスマン帝国時代からの古い歴史があり、ハンガリーの伝統工芸の「ハンガリー刺繍」のデザインとしてよく採用されています。またゼラニウムはハンガリーの気候環境が生育には絶好であることから、最もハンガリー国民の生活に密着した花として知られています。
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