ノルウェーからみた第二次世界大戦〜ナルヴィクの戦い〜

第二次世界大戦といえば、ヨーロッパやアジアでの大規模な戦闘が一般的に思い起こされます。しかし、北欧のノルウェーでも、その影響は大きく、ナルヴィクの戦いは特に重要な出来事として記憶されています。

 

 

 

戦争の舞台となったノルウェー

1940年、ナチスドイツはノルウェーを占領し、鉄鉱石の主要な供給源を確保しようとしました。特に重要だったのが北部都市ナルヴィクで、ここからは鉄道を通じてスウェーデンからの鉄鉱石が集積、出荷されていました。ドイツの侵攻はノルウェーの生活を一変させ、そして、ナルヴィクの戦いは始まりました。

 

ナルヴィクの戦いの経過

ドイツの侵攻に対して、ノルウェー軍は抵抗しましたが、物量と訓練の面でドイツに劣り、また、ノルウェーの地形が広大で交通が不便なことも相まって、次第に押されていきました。しかし、イギリスやフランスなどの同盟国の援助を受け、特に海上からの支援によって一時はドイツ軍をナルヴィクから追い出すことに成功しました。

 

その後の影響と評価

しかしこの成功も長くは続かず、フランス本土でのドイツの侵攻により、同盟国の支援が打ち切られました。結局、ノルウェーは全土がドイツに占領され、戦争が終わる1945年までその状況は続きました。しかし、ナルヴィクの戦いはノルウェー人の抵抗の象徴となり、また、同盟国との連携の重要性を世界に示す出来事となりました。

 

ノルウェーから見た第二次世界大戦は、ドイツの侵攻とそれに対する抵抗、そして、長い占領期間を経験するという、他の国とは異なる視点を提供します。特にナルヴィクの戦いは、地元の勇気と国際的な連帯の力を示す出来事として記憶されています。ノルウェーの経験は、世界大戦がヨーロッパ全体に及ぶ広範な影響をもたらしたことを教えてくれます。