ギリシャ神話における「天空神」とは?

空と大地が対になっているという観点はインド=ヨーロッパ民族に共通している概念なのだそうですが、ギリシャ神話にも天と大地の神が存在しています。

 

 

天の神ウラノス

ギリシャ神話の天空神ウラノスは、神々の王であり、全宇宙の支配者です。

 

「ウラノス」とはギリシャ語で天を意味し、天そのものを神格化したものだと考えられています。

 

ただし後述のエピソードから、古代ギリシャではあまり崇敬の対象ではありませんでした。

 

去勢されてしまった神々の王

ウラノスは大地の神ガイアとの間に古の巨神ティターン12神ををもうけるのですが、そのうちキュクロプスやヘカトンケイルといった異形の巨人を「醜い」と嫌い、タルタロスという奈落に幽閉してしまいます。

 

その行動に怒ったガイアは、末子のクロノスに命じ、ウラノスの男性器を切り落としてしまいました。

 

その時に飛び散った血からまた数々の巨人や女神が生まれるのですが、実の子供を非常にも幽閉した上、その復讐に実の子供に去勢されてしまうという、なんとも痛々しい逸話です。

 

夜が暗いわけ

もともとギリシャでは、天は暗いものだと考えられており、上空の澄んだ空気を神格化した神アイテールのところに昼の女神ヘーメラーがいるので明るいのだ、とされていました。

 

逆に、夜が暗いのは、ウラノスが大地の神ガイアと交わるために夜の女神ニュクスを連れてガイアに近付くためだ、と考えられていたそうです。