ギリシャ神話に出てくる「クジラの怪物」とは?

星座の一つクジラ座はギリシア神話の怪物ケートスをモデルにしている。

 

ギリシア神話におけるクジラの怪物といえば、ケートスが有名です。ケートスとはギリシャ語で「海獣」を意味し、大きく膨れたクジラのような胴体をしていますが、犬の頭部、魚の下半身を持つなど、全体的にはあまりクジラっぽくはありません。しかしクジラ類をCetaceanと呼ぶのはケートスが語源といわれています。

 

ケートスの逸話

ポセイドンがエチオピア王国を滅ぼすために、この怪物を送り込んだエピソードは有名です。このエピソードは、同王国の王妃カッシオペイアが、自らの美しさを鼻にかけ、誇示したため、ポセイドンの怒りを買ったことから始まります。王妃はケートスを鎮めるために、娘アンドロメダを生贄として捧げようとしますが、アンドロメダは食われる寸前で英雄ペルセウスにより救出され、ケートスはペルセウスに退治されてしまう・・・という顛末となっています。