
戦いの結果捕虜となった皇帝ウァレリアヌス
エデッサの戦いは、260年、現在のトルコ南東部エデッサで、ローマ帝国軍とササン朝ペルシア軍が衝突した戦争です。ローマ帝国各地で軍閥が割拠した軍人皇帝時代(235〜285年)に起こった戦争の1つで、結果はローマ帝国軍の敗北に終わっています。
3世紀に入り、ペルシア軍はローマ帝国領への侵攻を繰り返すようになっており、253年バルバリッソスの戦いではローマ軍を全滅に追いやった上でローマ帝国領を占領しています。これを受け260年、ローマ皇帝ウァレリアヌスは奪われた領土を奪還すべく、軍団兵約7万を率いて、ペルシア遠征を断行。しかし結果は惨敗と終わり、引き連れた7万の兵士のほとんどが戦死もしくは捕虜となってしまいました。指揮官であるウァレリアヌスもその後どのような運命をたどったのか記録は残っておらず、皮剥の刑で処刑されたとも、丁重に扱われ生涯を終えたともいわれています。
古代の戦争
ラティウム戦争/ペルシア戦争(サラミスの海戦,アルテミシオンの海戦)/ペロポネソス戦争/アッリアの戦い/カイロネイアの戦い/サムニウム戦争/ディアドコイ戦争/イプソスの戦い/ポエニ戦争(カンナエの戦い)/マケドニア戦争/ローマ・シリア戦争/ルシタニア戦争/ヌマンティア戦争/奴隷戦争/ユグルタ戦争/ノレイアの戦い/キンブリ・テウトニ戦争(アラウシオの戦い,アクアエ・セクスティアエの戦い,ウェルケッラエの戦い)/同盟市戦争/ミトリダテス戦争/ガリア戦争/パルティア戦争(カルラエの戦い)/ローマ内戦(ナウロクス沖の海戦)/アクティウムの海戦/エデッサの戦い
中世〜近世の戦争
ローマ略奪/ルーシ侵攻/百年戦争/イタリア戦争/ユグノー戦争/三十年戦争/フロンドの乱/ネーデルラント継承戦争/第二次百年戦争
近代の戦争
アメリカ独立戦争/フランス革命戦争/ナポレオン戦争/イタリア統一戦争/メキシコ出兵/エチオピア戦争/第一次世界大戦/イースター蜂起/アイルランド独立戦争/アイルランド内戦/ロシア内戦/シベリア出兵/スペイン内戦/第二次世界大戦/ホロコースト/北アイルランド紛争/ユーゴスラビア紛争
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