ヨーロッパをとりまく海の名前や沿岸国

 

ヨーロッパ大陸はユーラシア大陸の一部を形成する半島で、周囲を大小様々な海に囲まれています。先史時代より、ヨーロッパ人にとって、海とは重要な交易路であり、多くの国々は海運を背景に様々な物資をやり取りすることで発展してきました。

 

 

大西洋

大西洋は、ヨーロッパに西側に広大に広がる海です。大西洋から流れる暖流によってヨーロッパは高緯度にもかかわらず温暖な気候となっています。古代よりヨーロッパ近海では沿岸交易が行なわれ、商業航路となりました。大航海時代になると大西洋経由で、アジアへの進出が始まり、アジア植民地時代の幕開けとなりました。

 

地中海

 

地中海は、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸に挟まれている海です。近世になり交易の中心が大西洋および北海に移るまで、地中海が各国の交易の基盤となっていました。

 

 

エーゲ海

 

エーゲ海は、地中海の一部を構成する海域で、西と北をギリシアのあるバルカン半島、東をトルコのあるアナトリア半島に囲まれています。小さな入江のような海です。古代ギリシア文明の発展において重要な役割を担っていました。

 

黒海

 

黒海は、ヨーロッパとアジアの間にある内海です。沿岸都市のイスタンブールは人口1300万を抱え、ヨーロッパ有数の大都市圏として知られます。

 

カスピ海

 

カスピ海は東ヨーロッパと中央アジアの境界にある塩湖です。「海」と呼称されていますが、定義上は湖であり、湖の大きさとしては世界最大です。

 

紅海

 

紅海はアフリカ東北部とアラビア半島に挟まれた湾で、本来ヨーロッパとの繋がりはありませんでしたが、スエズ運河の開設により、地中海と繋がったことで、ヨーロッパとのルートが開けました。