エーゲ文明とクレタ文明の違いは?

エーゲ文明とクレタ文明の違い

エーゲ文明とクレタ文明は、範囲と性格が異なる概念だ。エーゲ文明は広域的な総称であり、クレタ文明はその一部を成す宮殿文化だったのである。本ページでは、ヨーロッパの古代文明の区分や地域文化、文明発展の違いなどを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

エーゲ文明とクレタ文明の違いは?

エーゲ文明とクレタ文明の違いを教えてください。

エーゲ文明とは紀元前2600年頃にエーゲ海地域で栄えたいくつかの文明の総称で、クレタ文明というのはその文明の1つになります。


クレタ文明の特徴

クレタ文明は、エーゲ海最南部の島で主に海上貿易により栄えた文明であり、エーゲ文明期前半における文明の中心地でした。しかし紀元前1400年頃、ギリシア本土から渡来したギリシア人に滅ぼされたことで、エーゲ文明の中心はミケーネ文明に移っていったのです。


クレタ文明下の王宮とされるクノッソス宮殿。


クレタ文明の別名

神話に出てくるミノス王がクレタの支配者として君臨していたという伝説から、クレタ文明はミノス文明もしくはミノア文明とも呼ばれます。