イギリス料理がまずいのは産業革命が理由?

イギリス料理があまり美味しくないといわれるのは、イギリス料理が全般的に味が薄めで、手の込んだ料理も少ないことが原因です。そしてそうなった原因を突き詰めると、産業革命が多大な貢献をしてしまっていることがわかるのです。

 

産業革命が料理文化の発展を妨げた理由

産業革命がおこると工業化・都市化の影響で、農村の人口が激減。自給自足が出来なくなり、食糧不足に苦しむようになります。

 

産業革命期には、工場から大気汚染物質が大量に発生した。

 

人々は食糧を市場で買いそろえるようになりますが、過酷労働で料理に費やす時間もない、追い打ちで汚染水や排ガスによる環境問題も深刻化するなど、産業革命にともない噴出した社会問題により、料理文化を育む余裕がなくなってしまったのです。

 

結果的に手抜き料理ばかりに・・・

そして同時に時短で作れる、食材丸ごと使うようなシンプルな料理ばかりが増えていき、イギリスで食事をした外国の人々から次々「まずい」という不名誉な評価が下されるようになってしまったのですね。

 

イギリス上流階級には古くから「ジェントルマンは質素であるべき」という価値観があったので、文化の担い手たる支配層の人々が料理にあまり興味を示さなかったのも、イギリスの料理文化の発展が遅れた原因といわれています。