オスマン帝国の成立は、オスマン1世によりアナトリア西部にイスラム王朝国家が建国された1299年で、帝国の崩壊は第一次大戦後の政変でスルタン制が廃止される1922年となります。オスマン帝国はじつに600年以上にわたり存続した国家なのです。
成立以降領土拡大を推し進め、15世紀半ばにブルガリア、ギリシア、アルバニア、セルビアなどを併合。東ローマ帝国を滅亡させたのち、15世紀末にはアナトリアとバルカンのほぼ全域を支配下におさめ、キリスト教世界最大の脅威として東方に立ちはだかるようになりました。
18世紀以降は新興のロシア帝国からの圧力を受けるようになり、度重なる戦争により衰退。支配下の国が次々と独立していき、第一次世界大戦ではドイツ側につくも惨敗。戦後の混乱の中でついに帝国は崩壊したのです。
オスマン帝国軍とイギリス軍が激突した「エルサレムの戦い」(第一次世界大戦中東戦域)終盤、エルサレム入城を果たすイギリス軍
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