ディオドロスとは何をした人?〜古代世界史を記録した『歴史叢書』の執筆〜


ディオドロスの基本情報

 

生誕:前90年頃シチリアのアグリウム
死没:前21年頃
民族:ギリシア人
主著:『歴史叢書』

 

ディオドロス(前90年頃 - 前21年頃)は古代ローマ共和政末期の歴史家で、古代世界史を記録した『歴史叢書』全40巻の著者として有名です。カエサルキケロと同世代のギリシア人です。

 

シチリアのアグリウムに生まれ、ストア哲学の影響を受けて育ちました。そしてヨーロッパ・小アジア各地を歴訪し、30年かけて、オリエント世界(エジプト、メソポタミア)からカエサルのガリア征服にいたる歴史書全40巻を書き上げたのです。1巻から5巻、第11巻から20巻までが完全な形で、他は断片として現存しています。

 

ディオドロスの歴史書は、大部分が先人の著した史料を繋ぎ合わせたもので、独創性には乏しいのですが、史実を忠実に記録しているため史料価値は高く評価されています。

 

ディオドロスの『歴史叢書』

『歴史叢書』はディオドロスの書いた代表作で、オリエント(エジプト、メソポタミア)文明の起こりから、カエサルのガリア征服までの歴史が記されています。内容に独創性に欠けるものの、彼が当時読んだ文献が忠実にまとめられているため、古代史研究において高い有用性を持つことに変わりありません。

 

なおこの『歴史叢書』は3部40巻からなり、1~5巻、11~20巻が完全な形で伝わり、それ以外は断片のみ残されています。