ベラルーシの社会問題

ベラルーシは東ヨーロッパに位置する共和制国家です。ソ連解体にともない成立した、絶滅危惧種が生息する緑豊かな自然が魅力の国ですが、以下のような社会問題も抱えています。

 

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政治問題

ベラルーシは建前上は三権分立に立脚した共和政国家ですが、大統領が非常に強い権限を持っている上、2004年に大統領職の3選禁止規定を削除してしまったため、ルカチェンコを頂点とする事実上の独裁国家となっています。

 

外交問題

上記の政治問題によりアメリカ始め、旧西側諸国との関係は極めて悪く、とりわけベラルーシを「悪の枢軸」の一国としたアメリカとは国交断絶状態にあります。逆に西側諸国と対立関係にあるロシアとは親密な関係を築いており、2022年のロシアのウクライナ侵略を受け、ロシアの侵略政策に加担していると、西側との対立に拍車がかかっている状態です。

 

経済問題

天然資源に乏しいベラルーシの経済はロシアに大きく依存している状態で、たびたび深刻な不況に陥っています。この国はソ連型社会主義体制を継続していることから市場改革があまり進展しない上、ルカチェンコが個人の趣味であるアイスホッケー場の建設など、放漫財政に走っていることが原因に挙げられます。