ヒルデブラントとは何をした人?〜東ゴート族の騎士〜

ギビカ王と戦うヒルデブラント

 

ヒルデブラントの基本情報

 

別称:
職業:騎士・武具師
伝承地:ドイツ
成立時期:
登場作品:『ヒルデブラントの歌』『ニーベルンゲンの歌』『勇士殺しのアースムンドのサガ』

 

ヒルデブラント(Hildebrand)はドイツの伝承に登場する英雄です。名前は古ノルド語に由来し、「Hild」は「戦い」を、「brand」は「剣」を意味している通り、屈強な戦士として知られています。『ヒルデブラントの歌』『ニーベルンゲンの歌』『勇士殺しのアースムンドのサガ』などで戦士としての英雄譚が語られており、特に有名な『ニーベルンゲンの歌』では東ゴート族の騎士・武具師として登場。無抵抗のハゲネを斬殺したクリームヒルトに激昂し切り殺しています。

 

 

ヒルデブラントの登場する作品

『ヒルデブラントの歌』

ドイツ唯一の頭韻英雄詩。息子ハドゥブランドとの戦いが描かれる。最終的に息子を殺すはめになり、今まで殺した相手を描いてきた盾に、自分の息子の絵が加えられることになった。

 

『ニーベルンゲンの歌』

中世ドイツに成立した英雄叙事詩。この中でヒルデブラントは東ゴート族の騎士・武具師で、ベルンのディートリヒの無二の親友として登場する。終盤でハーゲンを殺したクリームヒルトに憤慨し、彼女を殺害している。

 

『ヒルデブラントの挽歌』

アイスランドに伝わる全10章からなるサガ。スウェーデン王の娘の婚約者である異母兄アースムンドとの戦いが描かれる。